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初めての方へ―サイト開設にあたって

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厳しさを増す教師という仕事

厳しさを増す教師という仕事

今、学校は大変な時代を迎えています。

子どもたちの多様化に伴い学級経営は難しさを増し、「総合的な学習の時間」をはじめ、教師が自らの知恵を絞り出さねばならない教育活動も増えています。

いじめや不登校、校内暴力など、児童生徒を取り巻く諸問題も依然として減らず、最近では発達障害(LD、ADHD等)を持つ子への対応など、新しい課題も出てきています。

その他にも、学校選択制や二学期制、習熟度別学習、観点別評価、小学校での英語活動等々、ここ数年で実にさまざまな教育改革が行われました。しかし、十分な人員・予算が措置されているものは、ごく一握りにすぎません。

すなわち、教育改革と名の付くもののほとんどが、現場の先生方の“踏ん張り”によって支えられているのが実情なのです。

増え続ける学校への“無理難題要求”

増え続ける学校への“無理難題要求

一方で、学校や教師に対する世間の目は厳しさを増しています。

教師の不祥事が毎日のように新聞やテレビで報じられ、世間の教師に対する信頼は、以前とは比べものにならないほどに低下しています。

そんな世間的風潮の影響もあってか、ここ数年大きな問題となっているのが、学校・教師への“無理難題要求”です。時に学校や学級の運営にまで口を出し、「担任を替えろ」などと言ってくる保護者も珍しくありません。

こうした状況の中、近年では心身のバランスを崩してしまう教師が増えています。平成19年度、精神疾患が理由で休職した教師の数は4,995人。過去10年間で実に3倍以上にも膨れ上がりました。若い教師の離職も増えています。

2006年には、東京都新宿区で新任の女性教師が、自ら命を絶つ痛ましい出来事も起きました。背景には、保護者からの執拗なクレームと過重ストレス、学校の不十分なフォロー体制などがあったといわれています。

学校や教師への信頼を高めるためには

学校や教師への信頼を高めるためには

なぜ、教師という職を取り巻く環境は、これほどまで過酷なものになったのでしょうか。その昔、教師はもっと人々から一目を置かれ、尊敬される存在でした。そして、そうした“信頼”があったからこそ、教師は教育活動に積極的になり、充実した成果も得られていたはずです。

もちろん、学校・教師の側にも問題がないわけではありません。よく「学校の常識は社会の非常識」などと言われますが、教師のちょっとした対応の不手際が、問題を大きくしてしまうケースも少なからずあります。

教師がもっと世間や保護者から信頼され、気分よく教育活動に臨めるようになるためには、どうすればよいのだろうか――今、多くの学校関係者が、そんな問題意識を抱いています。本サイトの発起人である私も、そんな意識を持った人間の一人です。

これまで全国津々浦々、教育誌の編集者・記者として、たくさんの学校を取材してきましたが、ここ10年ほどで学校教員を取り巻く環境は大きく変わりました。実際、保護者とのトラブルで精神疾患に陥ってしまった先生の話、学校を辞めることになった先生の話なども、頻繁に耳にします。

情報の隔絶

情報の隔絶

取材活動を通じて日々感じたのは、学校と世間の間に情報の隔絶があるということです。保護者が、学校の事情や仕組みを十分に理解していないがために、“誤解”したり“偏見”を持ったりする保護者は少なからずいます。

一方の学校も、情報を積極的に発信してきたとはいえません。学校の事情や仕組みにかかわる情報の多くは、テレビや新聞などを通じて保護者に伝わっているのが実情です。

学校の情報発信力を高め、保護者の学校理解、教師理解を高めることこそが、学校の信頼を高めることにつながるのではないか――そんな問題意識を強める中、立ち上げを決意したプロジェクトが本Webサイト「Teachers Online-先生のミカタウェブ」です。

開設にあたっては、「学校に元気と活力を」をスローガンに、“イチャモン研究”などで有名な大阪大学の小野田正利教授、学校ボランティア制度や“開かれた学校づくり”研究の第一人者として活躍する日本大学の佐藤晴雄教授のお二人に、監修をいただくこととなりました。

学校の実情に精通し、学校・保護者の連携を高めることに尽力されてきた、お二人の著名な先生にお力添えいただけることは、発起人としても心強く思います。

なお、Webサイトの副題にある「先生のミカタ」は、がんばっている先生を応援したいという“味方”の意味と、教師という職を社会の視点から客観的に眺めるという“見方”の意味の二つがこめられています。

本Webサイトの目的

本Webサイトの目的

本Webサイトの目的は、(1)教師と保護者、学校と社会をつなぎ、教師の信頼を高めること、(2)教師の過重な負担・ストレスを軽減し、学校に活力を与えること、(3)学校ならではの事情や仕組みを世間に広く周知し、人々の学校理解を促すことの三つです。

そうした目的のもと、用意させていただいたコンテンツの一つが「学級便り&通信 文例バンク」です。このコンテンツは、学級便りや学級通信に使える文例を幅広く集めたもので、保護者の心に響く冒頭文、保護者へのお願いと呼びかけ、親子の会話を生み出すクイズなどの文例が、学校の年間カレンダーに沿って多数収録されています。

文例は著作権フリーですので、必要なものを選択し、自由にカスタマイズしてご利用いただいて構いません。多忙な業務の省力化に役立ち、先生方のストレスの軽減に寄与し、本業である教育活動の充実につながっていけば幸いです。

この他にも、今後、学校の先生方を支援するコンテンツを続々とリリースしていく予定です。サイト運営の都合上、コンテンツの一部は有料とさせていただきましたが、無料でご覧になれるコンテンツも多数ございます。日々の校務に、有効にご活用いただけることを心より願っております。

2009年3月 「先生生活支援委員会」事務局
代表 佐藤明彦

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